歴史散歩 ぶらり長町 ポイント2:橋姫明神
広瀬橋の長町側のたもとに橋供養の碑と小さな祠(ほこら)があるのをご存じですか?これが橋姫明神です。
今ではそばを広瀬河畔通りが走っていますが、昭和50年以前ここは生そばの老舗南部家さん(現在長町7丁目で営業)の敷地で、石碑と祠は土地収用のときに南部家さんが仙台市に寄贈されたものです。ここには橋にまつわる次のような伝説が残されています。
〈橋姫伝説〉
昔、長町と河原町の間に永町橋をかけることになった。ところが大雨が幾日も降り続き、広瀬川が暴れ出してしまった。
そのうち「これは竜神さまのお怒りにちがいない。信心深い若い娘を人柱にしないと橋はできない」という噂が人々の間に広まった。そのとき「私が参ります」と百代の里(根岸)の長者のひとり娘・愛姫が名乗り出た。愛姫は「断食して十八夜観音堂(第8ポイント)にお籠もりします。4、5日したら雨は止むでしょう。急いで橋のたもとに穴を掘ってください。そして丑三つ時(午前2時頃)に私を埋めて下さい」と静かな声で言い、しっかりとした足取りで帰って行った。
それから数日後に雨が止み、愛姫はやさしい笑みを浮かべて生きたまま埋められた。穴からの祈りの声は明け方になって消え、広瀬川の水が金色の瀧となって天に昇ったという。川水が引き良い天気が続いて無事に橋がかけられたそうだ。
橋姫明神のかたわらには永(長)町橋の礎石が今も残されています。