まちづくりは人づくり


 

阪神大震災で甚大な被害を受けた神戸市真野地区におけるコミュニティーづくりの事例と、長町におけるまちづくり活動の実情をレポートします。



 まちづくりは人づくり 

  〜阪神・淡路大震災での神戸市真野地区の奮闘から〜

 震災当日、自治会役員を先頭に、住民や地元企業の当直社員が力を合わせ、銭湯の水(湯)バケツリレーも含めて自力で初期消火に成功、43戸の焼失で延焼を食い止めました。地区内で19人の死者を出しましたが、自力で6日がかりで19人が生き埋めになったビルから7人を救出するなど救助活動でも威力を発揮しました。他の地区では燃え上がる炎をただぼう然と眺め、延焼するに任せるところが多くあったとのことです。

 震災直後には真野地区災害対策本部を設置し、とくにお年寄りや障害者などに食事や救援物資が確実に届くよう努力しました。また、地元に応急仮設住宅を建設するよう神戸市などに交渉し、住んでいたところで生活再建を図ることを基本として取り組みを進めました。

 その努力のない地区では、遠くの仮設住宅にバラバラに転居し、地域コミュニティーの再建が難しくなっています。

 町工場が多い地域で、公害から健康を守る取り組みを契機として、地域の緑化運動、福祉・医療活動を町内会、婦人会、PTAなど地域ぐるみで進めてきました。そしてその基礎は「まちづくりは人づくり」にあると言われています。この実践を通じて鍛えられたコミュニティーづくりは、まちづくり会社「真野っこ」の設立を通して新しい展開を始めています。
 


 みんなで考えるまちづくり 

  〜長町まちづくり検討会の活動から〜

 長町地区では、これまでいくつかのまちづくりに関する計画が提案されてきましたが、これら計画の多くは実現されずにいます。その原因として、「計画づくりにおいて地域住民との合意形成が十分でなかった」「計画をどのように実現させるのかという具体的な方法についての検討が十分でなかった(とくに住民と行政の役割)」が挙げられます。

 こうした反省をふまえ、地域住民が中心となった計画づくり、具体的な実現方法の検討を目標に、「長町地区まちづくり検討会」が仙台市の支援を受け、平成9年度から活動しています。現在のメンバーは、商店街有志や一部地域住民の方々で構成されています。


 これからの活動 

 これまでの検討経過の中で、これからのまちづくりは、地域をいちばんよく知る住民が中心になって、左のように進めていくことが重要であると確認しました。

・まちの問題などについてお互いに理解し合う
・問題解決の為、地域住民自らが知恵を出し合う
・地域住民の方々が賛成するまちづくりの目標をたてる。
 検討会ではこうした成果を踏まえ、活動を続けています。

 話し合いの場づくりこれまで検討会という一部の人達で検討してきた「まちづくり計画(案)」をより実現性の高い、具体的な計画にしていくためには、広く地域住民の方々が参加し、みなさんが合意することが重要です。しかし、長町では広く地域住民の方々が集い、話し合う場がないのが現状です。

 検討会では、この長町がよりよいまちになっていくためにはどうしたらよいか、自分たちに何かできることはあるのかなどについて、ともに話し合う場(組織)をつくりあげていきたいと思います。




 自分たちが住むまちをよりよくしていくために  

 この長町に愛着を持ち、地域に密着して、少しでもこの地域をよくしていこうと活動している人々がいます。

 あなたもひとりから、そして、家族、仲間で地域で小さなことから始めてみませんか?