男の子の育ち方
長町病院小児科 渡辺 瑞香子
初めての野外活動
先日、次男が花山の野外活動に行ってきました。低学年の頃から学童保育のサマーキャンプに参加してきた長男、長女と違い、初めて親元を離れて泊まる経験だったのでかなり心配でした。野外活動は、登山、野外炊飯、沢登り、キャンプファイアー、ウォークラリーと予定がびっしりですから、小児喘息等慢性の病気を持つお子さんの参加には気を使います。学校は何故こんなにきついスケジュールを子供たちに課すのだろうかといぶかりつつ、自分の体調を考えて全部できなくても、行事にはできるだけ参加して自信をつけてほしいと話してきました。疲れた顔でもちょっぴりたくましくなって帰ってきた次男を見て、ほっとしました。ささやかな冒険ですが、子供は保護しているばかりでは育たない面もあると改めて考えさせられました。「(沢登りで)苔ですべって上半身までぬれちゃったけど楽しかった。」そうです。
母親との付き合い方
出発の日、130pを少し超えるだけの身長しかない次男には、少し大きすぎる荷物を背負っているのでついつい学校まで送っていきたくなりました。でも、途中で「お母さん一人で行くよ」とあっさりかわされてしまいました。少し遠くに行った気がして寂しくなりました。そもそも兄や姉と違って末っ子を離してやらなかったのは、親の身勝手であったと思います。車に酔いやすいとか寝不足だとひどく不機嫌だとか言い訳していたものの、実際はいないと親が寂しい思いをするからでした。 10歳位になると、周りを見て「自分」を意識し始めるようです。長男も小六の時、当地に引っ越して間もなく私とは一緒に歩かなくなりました。どうやら母親といつまでも一緒に歩くと「マザコン」と呼ばれるらしいのでした。子供社会の掟とあっては仕方ありません。
思春期の男の子
思春期を迎えると男の子はあっという間に大きくなって、声変わりもして、母親の手の届かない所へ行ってしまう様な気がします。口数も少なく、何故かいつも不機嫌で、空腹の時やお金がない時くらいしか用がないのかと長男の時は思いました。父親が娘に感じる戸惑いとも違うものなのでしょう。次男も後少しです。今しばらくの間、子供らしい時を楽しみたいものです。勉強には身が入らないようだけれど、残りわずかの部活の時間に頑張っている長男にはお腹いっぱい食べてもらうことが母親の仕事と割り切って(今年は受験)過ごす日々です。いつまでも手の中においておきたい親の迷いを振り切って、いつの間にか飛んで行くのですよね。