★子育て★連載コラム   第39回

子どもの味方…でありたいね

                                 坂総合病院  渡辺瑞香子


 母より

 娘の中総体が終わりました。2年3ヶ月のソフトボール部の総決算はほろ苦かったかな。
残念ながら1勝もできなかったけれど、十分にがんばったのだから、胸をはってください。

入部したときから、同学年の部員は他にいなくて随分と心細かったことでしょう。
強かった3年生のプレーをベンチで見つめる日々から、突然に部長の立場になって、いろいろ悩んでいましたね。
愚痴をこぼす相手もお母さんだけだったしね。

それでも一度も辞めたいと言わなかったあなたを誇りに思っていますよ。
負けることに慣れてしまっていたけれど、試合の後、みんなで円になった時、初めて全員で泣いていましたね。
ちょっと感動しました。悔し涙はきっと次に生きると信じて、2年生にバトンを渡して下さい。



 ハードな日々

 思えば、あなたが入部してから、お母さんの生活もハードスケジュールになりました。
土・日も練習があれば、朝は普段と変わらず忙しく、試合の日は早起きしてお弁当の仕度です。

冬場を除けばのんびりはできません。
中総体の1ヵ月前から「朝練」が始まりましたが、夜中に小児の救急で病院に出動した朝は、台所に立つのが本当につらいと思いました。

でも一生懸命、練習に励んでいる様子を見ると辞めろとはとても言えません。
帰りの通勤電車では、ほとんど「爆睡」でしたよ。
今は少し余裕で少しさびしい気持ちです。
次はテニス部の弟のバックアップです。
さあ、もうひとがんばり。


  世の常として・・・・

 ところで、部長の親は親の会の会長というのが慣例で、やむを得ず引き受けた1年でした。
覚悟はしていたけれど、仕事の大半が「車出し」という試合の送迎当番の調整でした。
大きな大会の約1ヶ月前から、毎週練習試合が組まれます。
時には2日連続で、予定も直前に知らされることがあります。

団体競技の場合、どの部の親も苦労しているはずです。
人様の子どもを乗せるのは大変気を使うことです。
事故が起きても、部活だからと特別配慮されるシステムがあるわけではありません。
親の会の空気もいつも穏やかとは言えませんでした。

公共交通機関を利用することも考えましたが、不便な所が多くて現実的ではありません。
「好意」のはずが、ほとんど「義務」。
こんな形でこれから先も部活が成り立つのか心配になりました。
黙って送迎を引き受けてくれた夫には本当に感謝しています。

 やっぱり「ハマる!?」

 試合の応援に行くと、すてきな光景に出会えます。
送迎のためについて行ったお父さんたちが、何だか段々ののめり込んで行きます。
当番と関係なく、ほとんど必ず試合を見に現れるお父さんがいました。
単身赴任で休暇をとる時、試合に合わせているお父さんがいました。

応援もお母さんたちは普通の歓声ですが、お父さんたちは真剣です。
段々ベンチの近くまで寄っていって、アドバイスも具体的です。
先代の親の会の会長は娘さん二人の「追っかけ」を6年間続けたそうです。

娘との会話がないとお嘆きのお父さん、ソフトボール部に入れてはいかがでしょう。
きっとはまりますよ。
 



   

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