国内に感染者がいるのかどうか、追跡調査をするために、立ち寄ったホテルや飲食店の名前が公表されました。
日本政府としては迅速に対応している方だと思います。
関係者の方々には痛みを伴うことだと察しますが、「日本では流行しないだろう」などという無責任な楽観論は捨てなければ、中国、香港、台湾と同様の状況になりかねません。
まだ治療法も確立していず、迅速に診断を確定する方法も無いからです。
台湾人医師の取った行動は、軽率で批判は免れません。
中国南部で新型肺炎が流行り始めたころ、患者のほとんどは「鳥を扱っている農民」であったそうです。
そこは、様々な動物が食用として飼われ、市場で売られている地域です。
昔から人間と動物が密接に暮らし、動物のウイルスとも濃密に接触してきたのだそうです。
ウイルスには自然宿主というのがあって、他の動物には普通は感染しません。
何かの理由で人にも感染性を持つようになったものと思われます。
実は、新型のインフルエンザウイルスもこの地域で発生すると考えられています。
SARSも元々はこの地域の風土病として散発していたのかも知れません。
2002年の11月頃から患者が発生に気づかれていました。
ウイルスが変異して、感染力を増したのでしょうか。
生活の様式も変化したのでしょうか。
SARSに対する準備は進められていますが、怖いのは感染者だと気づかないまま、「風邪」として病院を受診する可能性があることです。
現在まだ特効薬もワクチンもないため、感染拡大を防ぐためには感染者や疑いのある人を「隔離」することとウイルスを「除去」する(手洗いや衣服・寝具などの消毒)のみです。
SARSウイルスは、遠い昔、鳥のコロナウイルスから分かれたものだということです。
いつ頃どのようにして人にも感染するようになったのか、解明が待たれます。
グローバルに人の行き来がある時代になって、さらに新しいウイルスの出現もありえます。
次はもっと賢く立ち向かいたいものです。