学校の怪談〜学芸会てん末記〜
長町病院小児科 渡辺 瑞香子
親も緊張の連続
今年もやっと終わってほっと一息。学芸会もあと1回です。毎年学芸会(学習発表会とも言う)では、親の方は準備がストレスになります。合奏や歌のときはよいのですが。劇のときは衣装の連絡が来るまで緊張の連続。大げさではありません。私には学校の先生の要求が無理難題に聞こえてしまうのです。11月に浴衣を探すのは"骨"ですし、めったにはかないような色のタイツなど何処で買えばいいのでしょう。仕事の合間に店を歩き回る苦労って理解されているのでしょうか?用意してくださいと言う方は簡単なのでしょうけれど。
今年次男は劇でした。「衣装は学校で用意するから」と言うので、安心していました。ところが、土曜の夜盛岡での研究会から帰ると、憮然とした次男が、「来週の金曜日までに衣装を縫うんだって。"肌色の"半そでのTシャツもいるんだって。学校で用意するというから(役を)引き受けたのに。」と言うではありませんか。さて、青くなったのは私です。あと一週間もないのに、休日当番やら、夜間外来やらがあって忙しい週だったからです。「期日までに間に合わない旨」担任の先生に電話で伝えると、「生地が安く手に入ったので、当初の予定より衣装を多く作ることになった。学校だけでは手が回らないので、各家庭に協力していただきたい。」と言われてしまい、絶句。10年モノのボロミシンで何とか縫い上げて、肌色のTシャツは見つからないので薄い茶系のものを探して、何とか児童公開の日に間に合わせたのでした。いや全くスリル満点です。長男の時は、呉服屋さんで小坊主や山賊の衣装に使えそうなものを探しましたっけ。
衣装に見た無意識の「差別」
娘の方は、合奏と歌。襟につけるリボンの製作は楽勝。白いブラウスに紺色のスカートかキュロットを用意すればいいので、安心していました。ところが、今年の流行色は黒。3軒ほど回りましたが、あとはモスグリーンが並んでいるだけで、紺色がありません。紺色といえばジーンズになってしまい、キュロットとなると全くお手上げでした。結局はきたくないのに泣く泣くスカートになったのでした。もしもスラックスやパンツでもよいのなら、これほど苦労しなかったのですが、こういうところに無意識の"差別"が出てくるものなのですね。(男女)混合名簿を取り入れても現実は違うところにあるということになります。
分かりやすい説明を
子供達も小学校高学年になると、学校の建前と本音のようなものを見抜きます。予定の変更があった時に、事情説明が始めにされなかったこと。女子はスカートかキュロットと決め付けられていること。我が家ではちょっとした嵐になりました。現実の社会では、正面切って異議を唱えると窮屈です。でもこのくらいの年齢の時は、もう少し分かりやすく先生から説明があってもいいような気がします。