さとう宗幸さん 私は長町が好き


 

 長町に縁の深い歌手のさとう宗幸さんに長町の思い出についてお話いただきました。
インタビュアーは長町まざらいん(新しい街を考える会)の佐藤征子会長です。




 「青葉城恋唄」は長町でつくられた 

 「おもしぇぐすっぺ長町」編集部がミヤギテレビに伺って、番組の打合せの合間にさとう宗幸さんにインタビューをしてきました。


インタビュー風景(左:さとう宗幸さん、右:佐藤征子会長)


 赤ちゃんを抱っこ 

(佐藤征子) きょうはお忙しいところ時間を割いていただきましてありがとうございます。宗幸さんが長町に住んでいらしたということで、ぜひお話を伺いたいと思っておじゃまいたしました。
 実は私、宗幸さんと同じマンションに住んでいたことがあるんです、ハイネス長町ですが。

(さとう宗幸) あーハイネス長町ね、住んでました、住んでました。懐かしいですねー。

 町内会費など集めに参りますと宗幸さんが赤ちゃんを抱っこして「今家内が買い物に行 ってまして…」などとおっしゃって、すごく印象に残っています。

 あらあら、そうですか、そんなこともありましたか。




 階段登って野草園 

 長町には何年くらい住んでいらしたのでしょうか。


 結婚して、あれは25歳のときですから、それから10年はいましたね。
 僕がどうして長町に住むようになったかというと、父親が三女高の教頭をしていまして、その時の官舎が門前にあったんですよ。お菓子屋さんの長栄堂さんの近くです。その頃僕が大学生で、3年くらい住んでいました。
 まだ286号線もできていないときで、長栄堂さんの前の橋を渡って正面に大年寺の階段が見えて、すごく雰囲気いいんですよね。ですから何かあるとあの正面の階段を登って野草園とかにいったりしましたね。大年寺山に登って上から眺める長町の街並み、そして海の見える風景、すごく好きですね。
 結婚してしばらくは宮町の僕の親戚のお医者さんの離れを借りて住んでいたんですが、そこを離れることになったとき迷わず長町に住もうと思いましたね。上の子は、今はもう子供がいるんですが、泉へ引っ越してからも、大人になってからもなお長町の方が好きみたいで、小学1年から5年までの友達と遊んだ楽しい長町の日々が忘れられないようです。いまでもその当時のお友達とのお付き合いがあるみたいですね。せめてあと1年待って長町小学校で卒業させてやればよかったんじゃないかと今は思いますね。



 よく歩いた宮沢橋 

 青葉城恋唄は長町でつくられたということですが..。


 そうなんです。高橋染工場の丸一アパートでできた曲なんですよ。 その頃NHKのディスクジョッキーをやっていて、FMラジオで寄せられた詩に曲をつけ たんです。曲を作るのは夜にまわりが静かになってからでないとダメなので、家族が寝静 まってから、深夜に。まさにあの曲は長町でできた歌なんです。


 長町のどの辺でイメージを膨らまされたんでしょうか。


 広瀬川でよく歩いたのは宮沢橋のあたりです。曲の一番のイメージは門前のところから 大年寺への、あのイメージですね。




 あれが長町小学校 

 いろんな意味で長町は思い出深い街といってよいのでしょうか。


 ですからね、新幹線で東京から戻るとき、電車が長町に入って、窓から私が住んでいたハイネス長町の屋上の給水塔が見えるんですよ。だからだいたいの見当をつけてその場所を探すんです。あれが長町小学校だから、その近くの、ああ、あれがハイネスだと。10年経とうが何年経とうが、僕はあの給水塔を見ると懐かしくてね…。
 あの辺って山の風景が見えるでしょ。私の住むところの条件の一つは、創作のイメージつくりもあって部屋から山のある風景が見えることなんですよ。
 あと長町小学校の四つ角に以前スーパーがありましたよね。



 銭湯があった一角 

 たむら商店かしら。今は衣料品店ですね。


 その隣が幼稚園でしょ、長町幼稚園ね。その隣がお肉屋さん、なんと言いましたっけ。


 えーっと、八谷さん


 そ、そ、その八谷さん、昔あそこにアパートがあったんですよ、奥にひょろ長いアパー ト。学生の頃そのアパートにも住んでたんです。あの辺を歩くとね、学生時代の仲間もそ うなんですが、昔のにおいがそのまま返ってきそうな気がしますね。近くに銭湯があった んですよ。まだありますか。


 あります、鶴の湯ですね。


 そうそう。今でもあるの。門前からいくと長町小学校があってたむら商店を左に曲がっ て、あの一角は僕にとって青春のにおいがするようでねえ、好きなんですよ。八谷荘から 電車通りに抜けて、お茶屋さんがあって、そこではたばこも売っていたんですよ。必ずそ こでたばこを買って大学へ通いました。懐かしいですねー。


 きょうは、宗幸さんの長町への思いを聞くことができて本当にうれしくなりました。あ りがとうございました。




宗さん 一押しポイント

                      絵:佐藤征子





インタビューを終えて

愛情にじむ話し方
佐藤 征子


 ブラウン管で見る宗幸さんと直接お会いしてみると、優しそうな瞳の奥にキラキラと豊かな感性が光って、お話してみると愛情がにじみでていて、家庭人としてのホットな人柄が対面する人を自然に和ませてくれる魅力あふれる方でした。

 約束の30分はあっという間に過ぎてしまいました。もう一度、こんどは長町で宗幸さんの歌とお話を聞いてみたくなりました。